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書評・映画評(DVD含) ブログトップ
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【書評】司馬理英子『のび太・ジャイアン症候群2~ADHDこれで子供が変わる』 [書評・映画評(DVD含)]

ADHDに関する本を多数執筆している司馬理英子による本です。


のび太・ジャイアン症候群〈2〉―ADHD これで子どもが変わる

のび太・ジャイアン症候群〈2〉―ADHD これで子どもが変わる

  • 作者: 司馬 理英子
  • 出版社/メーカー: 主婦の友社
  • 発売日: 1999/02/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



ADHDとは注意欠陥・多動性障害のことです。
落ち着くが無く、ひとつのことをやり遂げるのが苦手です。障害というほどではありませんが、支援が必要な子供たち、といった感じでしょうか。
そのような子供をどう育て、支援していけば良いのかHOW TO本になります。
内容はというと、ADHDに限らず、一般的に良いとされている子育て方法の列記になっており、ADHDに限定する必要はないと感じます。
むしろ子育てに悩んでいるお母さんがたが読んでも良いかもしれません。

ADHDに悩んでいるひと向けに!
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【書評】松本清張『告訴せず』 [書評・映画評(DVD含)]

持ち逃げした金で小豆相場に手を出し、大もうけした男の話です。


告訴せず (カッパ・ノベルス)

告訴せず (カッパ・ノベルス)

  • 作者: 松本 清張
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 1981/08
  • メディア: 新書



主人公は小心者で平凡な男です。
義弟が政治家で、闇資金を持ち逃げして小豆相場に手を出します。
執筆当時(昭和49年)は農業技術が未発達で、小豆相場は乱高下を繰り返していました。その小豆相場で大成功して大金を得て、モーテルを開業したあたりから義弟の姿が見え隠れするようになります。
身の危険を感じた主人公は全てを捨てて逃亡を図ろうとしますが、そのころには大きな網に絡め取られていました。
最後は全てを失います。
だいたいこのようなストーリーですが、小豆相場に一喜一憂するあたりが迫真で、非常におもしろいです。
そうした相場での攻防を盛り上げるために敗残者を登場させるのですが、これが伏線となっており、ラストに繋がります。
最後に細かい伏線を全て回収することが職人技です。
ミステリですが、同時にその時代を感じる作品だと思います。

高度成長期の沸騰を感じたいひと向けに!

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【書評】ザ・小学教師 [書評・映画評(DVD含)]

別冊宝島が、小学教師のホンネに迫ります。


ザ・小学教師―現場教師の視線で作ったホンネの小学校&教員ガイド (別冊宝島Real 74)

ザ・小学教師―現場教師の視線で作ったホンネの小学校&教員ガイド (別冊宝島Real 74)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2007/08
  • メディア: ムック



テーマは多岐にわたります。
小学教師の日常から、学級崩壊といった深刻な問題、さらには教師の不倫といった下ネタまで、なんでもありのごった煮です。
もちろん雑誌なので、目を引くような記事だけを集めたのでしょうから、これが実態というわけではありませんが、知っているようで知らない世界を少しのぞき見をする面白さがあります。

少し変わった世界を見てみたいひとのために

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【書評】ドキュメント電王戦 [書評・映画評(DVD含)]

人間VSCOMの頂上決戦として当時話題となった電王戦のドキュメントです。


ドキュメント電王戦: その時、人は何を考えたのか (一般書)

ドキュメント電王戦: その時、人は何を考えたのか (一般書)

  • 作者: 夢枕獏
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2013/08/29
  • メディア: 単行本



内容は対談集です。
対局した棋士はもちろんのこと、プログラマ、観戦記者など多岐に渡っています。
「COMが勝つ可能性が高い」とは誰もが思っていたことだと思います。ただ人間が完全に凌駕されたわけではない。そうした微妙な時期に開催されたが故の苦悩なり、思いなりが、赤裸々に語られていると思います。
リアルタイムで見ていないひとにとってはなんのことやらと感じるとは思いますが、リアルタイムで見ていたからこそ、ひしひしと伝わってくる本だと思います。

電王戦の記念碑として!

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【書評】陰山英男『子供は無限に伸びる』 [書評・映画評(DVD含)]

100ます計算で有名な影山先生の学力再生実践期です。


子供は無限に伸びる―ある公立小学校教師の「学力再生」実践記

子供は無限に伸びる―ある公立小学校教師の「学力再生」実践記

  • 作者: 陰山 英男
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2002/01
  • メディア: 単行本



影山先生は基礎学力を重視し、「読み書きそろばん」を反復させることで学力向上に実績を挙げてきました。
また、学校の領域と家庭に任せるラインを明確にして、「家庭のことは家庭で」とのスタンスを取ります。
それらを実践し、その成果を記したのが本書になります。
計算力があるから算数を理解できる、という理論は自分の体験からも首肯できますし、「詰め込み教育が荒れた子を作るはナンセンス」はまさにその通りだと思います。
勉強ができないこが荒れる、というのが一般的だと感じます。
いろいろと批判もありましたが、実践することは大事だと思います。

子供の教育について考えたいひと向けに!

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【書評】アントニー・ビーヴァー『スターリングラード』 [書評・映画評(DVD含)]

第二次世界大戦のターニングポイントとなった戦いです。


スターリングラード 運命の攻囲戦 1942-1943 (朝日文庫)

スターリングラード 運命の攻囲戦 1942-1943 (朝日文庫)

  • 作者: アントニー・ビーヴァー
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞社
  • 発売日: 2005/07/15
  • メディア: 文庫



スターリングラードはソ連(当時)を代表する都市のひとつで、武器製造工場が集中していました。
ただ、攻防戦の前に主要工場は疎開しており、戦略上の価値より、その名前からくる政治上の価値をお互いの指導者が重視したため、大激戦となりました。
ドイツ軍は優秀でした。
しかしその優秀さは錬度と戦術面といった一時的なもので、ソ連の戦車生産は4倍、おまけに新式のソ連製戦車はドイツ製より優秀。航空機の性能も互角となれば、進撃が止まってしまえば戦いの帰趨は明らかです。
劣勢に立たされてからは、ヒトラーの戦争指導の悪さも重なり、ドイツ第6軍は悲惨としかいいようのない境遇に陥ります。
前線の兵士達の生の声がちりばめられており、人道的でない軍隊ほど強いという戦争のある一面もあぶりだされます。
戦争は非道です。

独ソ戦を深く知りたいひとのために!

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【書評】国分康隆『つきあいの心理学』 [書評・映画評(DVD含)]

著者はカウンセラーかつ心理学者です。


〈つきあい〉の心理学 (講談社現代新書)

〈つきあい〉の心理学 (講談社現代新書)

  • 作者: 国分 康孝
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1982/02/16
  • メディア: 新書



著者は、少しの困難で挫折する原因は「自分の支えになる人間関係を持っていないから」と説きます。
いかにして人間関係を構築するかを、自らの経験も踏まえて、語るのが本書です。
興味深かったのは「親心」「おとな心」「子ども心」の3つの心を持っているという考えです。
なるほど、と思いました。
人間関係に悩んでいるひとに向けて!

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【書評】R・F・トリヴァー『不屈の鉄十字エース』 [書評・映画評(DVD含)]

第二次世界大戦における撃墜王、ハルトマンの伝記です。


不屈の鉄十字エース―撃墜王エーリッヒ・ハルトマンの半生 (学研M文庫)

不屈の鉄十字エース―撃墜王エーリッヒ・ハルトマンの半生 (学研M文庫)

  • 作者: レイモンド・F. トリヴァー
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2008/01
  • メディア: 文庫



エーリッヒ・ハルトマンは愛機Me-109を駈して、352機撃墜という大記録を打ち出しました。
そこまで生き残ることができたのは、冷静さと反射神経と、さらには状況分析の的確さと優れた戦略眼にありました。
腕ではなく脳で戦った空の騎士です。
ハルトマンはかなり頑固な人物で、信念を曲げません。
それが10年にも及ぶソ連抑留を耐え抜いた力であり、戦後新生ドイツ空軍に参加したのにち自分を苦しめることにもなります。

戦時中、勲章を3回受けたハルトマンは、そのたびにヒトラーに会います。
ドイツが坂を転がるように敗勢に陥っているときだけに、順々と変化するヒトラーの様子は、独裁者の心理状態をうかがう上で興味深いです。

ハルトマンについて知りたいひとのために!
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【書評】石山昱夫『科学鑑定~ひき逃げ車種からDNAまで』 [書評・映画評(DVD含)]

科学鑑定の歴史からDNA分析まで幅広く。


科学鑑定―ひき逃げ車種からDNAまで (文春新書)

科学鑑定―ひき逃げ車種からDNAまで (文春新書)

  • 作者: 石山 いく夫
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 1998/11
  • メディア: 新書



本書で科学鑑定の基礎知識をひととおり揃えることができます。
指紋や声紋、スーパーインポーズ法など様々な鑑定の紹介から始まり、それが実際の事件でどのように使わたのかを具体的に説明してくれます。
さらにプロファイリングからDNAと本当に広いです。
個人的に印象に残ったのは、ラックストン事件です。
1935年に発生した事件ですが、徹底的な調査の末、犯罪が暴かれていきます。
実話がふんだんにでてくるので、とても興味深いです。
実録犯罪史としても読めると思います。

科学鑑定の基礎を知りたいひとのために!

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【書評】F・W・クロフツ『クロイドン発12時30分』 [書評・映画評(DVD含)]

倒叙推理の先駆けとなる名作です。


クロイドン発12時30分 (創元推理文庫 (106-11))

クロイドン発12時30分 (創元推理文庫 (106-11))

  • 作者: F・W・クロフツ
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 1959/06/05
  • メディア: 文庫



倒叙推理小説とは、犯人側から書くミステリーです。
読者は犯人も犯行も分かっています。その上で、刑事たちの推理を楽しみます。

本書の主人公(=犯人)は、中小企業のオーナーです。
不況により経営難に陥り、財産家である叔父が殺害し、遺産を手に入れようとします。
叔父は遺言を書いており、主人公は財産の半分を受け取ることを知っていました。
主人公は身元を隠して犯行準備を進め、アリバイ工作もします。
完璧と思ったのですが、やはり穴がいろいろあり、徐々に追い詰められています。

ついに逮捕、裁判となり、弁護士の奮闘に一瞬希望を抱きますが、有罪の判決を受けます。
平凡な事件ですが、犯人の心理を丁寧に書くことで、実に上質の作品に仕上がっていると思います。
時代を感じさせない名作だと思います。
倒叙推理小説に興味のあるひとに!


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