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電王戦Final第4局(村山慈明七段 VS Ponanza) [将棋]

人類の2勝1敗で迎えた第4局です。いよいよ佳境に入ってきました。

【電王戦HP】
http://ex.nicovideo.jp/denou/

いままで電王戦のPVといえば、人間側視点で語られることが多かったです。しかし、第4局のPVでは、Ponanzaの作者である山本一成をメインにすえています。
山本一成は東大卒の俊英ですが、燃えるものを探し続けてきたとき、将棋と出会いました。東大将棋部で活躍していたほどですから、かなりの指し手でアマ高段者ですが、なにより才能が開花したのは将棋プログラムの開発を始めてからです。
電王戦トーナメントで優勝し、あこがれの女性と結婚し、賞金である100万円を勝手に「Ponanzaに勝ったら100万円」企画にポンと出して彼女に激怒されてと、そのどこか真面目かつユーモアのある人生には話題が尽きません。
Ponanzaの特徴は細い攻めを繋げる技術です。
攻めこそコンピューター将棋の強みで、やねうら王の開発者である磯崎元洋が上手く説明していて、人間ではカバーしきれない膨大な組み合わせを力技で探索できることがコンピューターの強みで、あの鋭い攻めを実現できる秘密だそうです。
その一方で弱いのが一直線の深い変化で、第2局の永瀬拓也六段とseleneの対局では、プロならひと目の寄せが、コンピューター側にはまったく読めていませんでした。
ただ、将棋は手が広く、特に中盤では膨大な組み合わせを力技で探索することが有効な局面が圧倒的に多いです。
村山慈明七段が勝つとしたら、中盤をノーミスで切り抜けて、終盤の入り口で一直線の寄せに入れる局面に持ち込めるかどうかだと思います。
中盤の短い横歩取りが対コンピューターに有効であると思われているのもここが理由ですし、かつ人間側が一方的に負けやすいのも同じ理由です。
どこかひとつ読みぬけがあると、一気に崩壊です。

さて、村山慈明七段に秘策はあるでしょうか!

【棋譜】
http://hantosidegodan.seesaa.net/article/416776091.html
(【将棋上達の探求】様が棋譜をUPしてくださいました)

やや変則的な出だしでしたが、有力と見られていた相横歩取りに落ち着きました。
飛車角総交換にもなる激しい展開になることもありますが、Ponanzaが自重したこともあり、ゆったりとした将棋になります。
個人的に気になったのは、28手目の局面です。
飛車成りを防ぐとき、高く歩を受けたので、8三角から中央に馬を作られました。
8二歩と受けるとどうなるのか……というのが本局最大のポイントだったと思います。
おそらく一気に勝負なることを避けたのかと思いますが、作れた馬が中央で大意張りされると後手苦戦が明確になりました。
その後の展開を考えると、プロが得意とする長い一直線の読みが活きる可能性があったので、踏み込んだほうが良かったかもしれません。
その後は苦しいと感じた村山七段が勝負手を連発しますが、模様の良さを確実に実利に変換したPonanzaがリードを広げ、そのまま押し切りました。
人間の常識から解き放たれた強さを感じます。

これで人類VSコンピューターは2勝2敗となりました。
来週はいよいよ電王戦Finalの最終戦です!
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