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第10回朝日杯将棋オープン戦決勝 [将棋]

準決勝に残った4人のうち、だれが戴冠しても初優勝です。

【主催者HP+棋譜】
http://www.asahi.com/shougi/asahicup_live/special/

賞金額が公表されているのは一部の棋戦のみです。
その中で朝日杯の優勝賞金1000万円は破格であり、7代タイトルで朝日杯を上回っているのは竜王戦と名人戦くらいです(噂によると、王位戦がほぼ同額のようです)。
昨年度の年間獲得賞金を見ても、10位の深浦康市九段が1849万ですから、優勝すると半額以上を稼ぐことができます。
例年だと20位がだいたい1000万強ですので、優勝すれば1棋戦で年間賞金額を獲得です。
これだけのニンジンがあれば、若手の目の色が変わらない方がおかしいです。
さて、1000万円はだれの手に渡るのでしょうか!

ということで、将棋です。

【準決勝① 村山慈明七段VS澤田真吾六段】
角換わりから先手村山七段が右桂をポンと跳ねて軽い感じの攻めが始まります。
そこから飛車角を切り飛ばして食いつき、小駒で飛車を取り返して優勢に。
途中で2四歩を効かせて後手の飛車にお帰り願ったところが上手い手筋で、あとは一方的に攻める展開となり、村山七段が押し切りました。

【準決勝② 広瀬章人八段VS八代弥五段】
横歩取りとなり、駒損必死の後手が攻めきれるかどうかという後手にとって忙しい局面となります。そこを凌ぎ、反撃に出た先手広瀬八段が中盤まで好調でした。
ところが、途中で1回自陣に手を入れたのが甘かったのか、八代五段のターンが回ってきて、以降は後手が押し切りました。
94手まで八代五段の勝利です。

【決勝 村山慈明七段VS八代弥五段】
まるで新人戦のような組み合わせです。
角換わりから後手は6四に角を放って専守防衛型。
端から戦いが始まり、途中からお互いに成り駒を作りあいゴタゴタとした乱戦となりますが、先手玉に近い場所で戦いが始まっただけに後手の攻めが早く、149手の熱戦の末に八代五段が勝利しました。

八代五段は棋戦初優勝で六段に昇段です。
おめでとうございます!

創作状況【2月上旬】 [ぼくの公募状況]

本業がようやくひと段落したので、戦線復帰の予定。

【メルマガ原稿】
 今月のメニューはこちらです。
◆こんな公募に挑戦してきました(第6回)~平和のメッセージコンテスト~
◆リアルタイム企画・TO-BE小説工房に挑戦中(第21回)
◆公募情報数点
 こんな公募に挑戦してきましたでは、を~平和のメッセージコンテストin筑前~を取り上げます。
 登録はこちらから。無料です!
 http://www.arasuji.com/saitomagazine.html

【小説現代・ショートショートコーナー】
今月投稿予定作を校正する。当初は5月応募予定だったけど、途中の何作かを引っこ抜いたので、結果として前倒し。
ラスト1行がやや冗長だったので、短くする。
だいぶ締まった気がする。

【TO-BE小説工房】
今月投稿作を投稿前に修正する。
冒頭がなんかいまいちだし、ありがちなので、あえて違和感のありそうな比喩をぶっこんでみる。
少しでも既読感を減らす姑息な手段です。
いろいろ推敲して書き直して、制限枚数の5枚を越えてしまったかなあと思っていたら、なんとたったの4枚半。
あと半ページ何か書きます。はい。
http://www.koubo.co.jp/guide/tobekobo.html

【ショートショート大賞】
ちょこちょこ校正する。
文章を短く切りたいのだが、すると次への繋ぎをどうするかが難しい。結局、ところてん式にどんどん修正を繰り返すことになる。
本当は1か所だけ直したいだけなんだけど。
そんなこんなしているうちに、もう締め切り。ときのたつのは早いものです。
http://takeaction.blog.so-net.ne.jp/2016-12-17-2

【こわいこわい百物語】
もうひとつ書こうと思っています。が、いろいろと仕事が埋まっていてなかなか順番が回ってきません。
手が空いたら書きます。結局、ショートショートでいく予定。
http://takeaction.blog.so-net.ne.jp/2016-11-14

【創元SF短編】
なかなかイメージがまとまりません。
余裕がでてきたら、もっと考えます。

【ゆきのまち幻想文学賞】
来年用の作品も完成済みなのですばらくお休みです。
気が向いたら再来年用のネタも書きます。はい。

【星新一賞】
仕上げのために参考資料を少し借りる。
ですが、ちょっと時代が違う。心情的には数行挿入したいが、冷静に考えると断念するのが妥当。
けど、参考資料つながりで、タイトル的にはぴったりな本を発見する。
さっそく図書館で取り寄せです。ちょっと期待。

【福島正実SF童話賞】
星新一賞の仕上げが終わったら、こっちも仕上げます。
といっても、追加の参考資料があるかどうか。
あんまりゆったりすると、気が付いたら締め切りとかありますからね。

【FACEBOOK】
友達募集中です!
https://www.facebook.com/profile.php?id=100007879718530

【書評】山形石雄『六花の勇者6』 [書評・映画評(DVD含)]

テグネウ編の終幕です。


六花の勇者 6 (ダッシュエックス文庫DIGITAL)

六花の勇者 6 (ダッシュエックス文庫DIGITAL)

  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2015/07/29
  • メディア: Kindle版



毎回、謎解き要素満載で楽しませてくれる六花の勇者ですが、シリーズ6巻目はテグネウ編の最後ということもあってか、早い段階で敵の作戦は全て明らかにされ、どちらかというと戦闘シーン中心で進みます。
ややとって付けた感の場面もあり、苦しみながらもラストシーンまで書き切ったという感じでしょうか。
次に立ちはだかるのは、さらなる強敵になる見込みですが、キャラ設定からいうと策略を立てる感じではありません。
この敵役を相手に、どのように盛り上げていくのか作者の力量に期待したいです。

【書評】城山三郎『一歩の距離』 [書評・映画評(DVD含)]

作者の戦争体験が色濃く感じられる小説です。


一歩の距離 小説 予科練 (角川文庫)

一歩の距離 小説 予科練 (角川文庫)

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
  • 発売日: 2015/08/25
  • メディア: Kindle版



本作には2つの作品が納められていますが、いずれも終戦末期に特攻兵器の搭乗員として配置され、揺れ動く心情を戦争体験者らしいリアル感を持って描いています。
「一歩の距離」では神風特攻隊を取り上げ、特攻に志願した隊員と一歩踏み出せなかった隊員との対比をメインに据えつつ、戦争の行く末より内部が気になってしかたがない閉鎖された空間の恐怖もどこかしら伝わってきます。
もう一編の「マンゴーの林の中で」は台湾が舞台ということもあり、どこか享楽的な雰囲気が漂います。
ここでの特攻兵器は安ボートです。作戦を立てたり、訓練をしたりする意味すらないただ爆弾を抱えて突っ込むだけの兵器です。
そうした状況に追い込まれた予科練出身の艇隊長が、隊員たちをいつくしみながら、残り少ない人生をできるだけ有意義に過ごそうとします。
当時の隊員の心情を細かく描きつつ、あまり知られていない〇四艇を取り上げた佳作だと思います。

経済小説家としてしられる城山三郎ですが、戦争小説家というもうひとつの面を見せる作品だと思います。

【書評】アイザックアシモフ『化学編第2・炭素の世界』 [書評・映画評(DVD含)]

アイザックアシモフ大先生が、有機化学をおもしろく解説します。


アシモフ選集〈化学編 第2〉炭素の世界 (1970年)

アシモフ選集〈化学編 第2〉炭素の世界 (1970年)

  • 作者: アイザック・アシモフ
  • 出版社/メーカー: 共立出版
  • 発売日: 1970/06
  • メディア: 単行本



AアシモフというとSF作家のイメージがありますが、むしろ本職は科学解説だといえるぐらい著作が豊富です。
その博識は恐ろしいほどで、とくに言葉関係が好きなので、炭素の世界でも頻繁に語源の話に飛びます。
筆の行き先は、まさに縦横無尽です。その饒舌ぶりは、炭素を含む分子が有機物と命名された由来にまで及びます。
有機化学の世界は広く、もちろん一冊で扱える範囲には限りがあります。
それでも有機化学の基本構造を押さえ、さらに細かな分子の違いがどう性質に影響を及ぼすのかまで解説してしまうのはアシモフならではの腕力だと思います。
炭素というより有機化学を知りたいひと向けの本だと思います。

第42期棋王戦第1局(渡辺明棋王VS千田翔太六段) [将棋]

渡辺明棋王が防衛すれば史上2人目の永世棋王です。

【中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/kiou/

昨年、将棋界を一番にぎわせた話題と言えば、三浦弘行九段の不正疑惑です。
各種報道によると、その告発人が渡辺明棋王であり、一緒になって疑惑を説明したのが千田翔太五段のようです。
ただ、千田五段はコンピューターを活用した棋力向上方法を模索する第一人者であり、コンピューター将棋そのものに精通しているわけではありません。
三浦九段の疑惑を協議する秘密会議のメンバーとしては力不足だったのかもしれません。
このような秘密会議に呼ぶのは、やはりその道のプロを呼ぶべきで、棋士側だと西尾明六段と勝又清和六段、コンピューター将棋側では山本一成氏ではないかと。
収集するメンバーの人選ミスから、すべてのかけ違いが始まったように思います。
日本将棋連盟の最大のミスは「疑わしきは罰せず」を貫けなかったことだと思います。
通常であれば、まず先行しているチェスの事例を調べます。傍証はあっても確信の得られない状況では、処分はできないという結論が導かれ、厳重な監視をつけた上で対局を進めるべきという妥当な結論に落ち着いたと思います。
週刊誌を必要以上に恐れたリスク管理の甘さを感じます。

将棋界は棋士たちが運営していますが、そろそろ限界がきているように思います。
今回の事件を真摯に受け止めて、組織改変を進めて欲しいと思います。


【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/kiou/kifu/42/kiou201702050101.html

ということで、将棋です。
先手は千田翔太六段。変則的な初手が出ましたが、角換わりへと進みます。
と思いきや、腰掛銀にならず、渡辺棋王は玉を中央に配置して右へ左へと動かして右玉含みで陣形を構えます。
先手は角を早めに手放し、角のにらみで盤面を制圧しようとします。
戦いはお互いの玉から遠い9筋で始まりました。
直前で得した一歩で桂交換から馬をなりこみます、ここから渡辺棋王の反撃が始まります。
後手8四桂をどう受けるかですが、7七金が疑問手だったようです。ここで評価値が先手有利から一気に後手有利に触れました。プラス200点からマイナス300点の急降下です。
その後は評価値的には渡辺棋王優勢から勝勢で進みますが、ひとつ間違えたら逆転するような薄い勝勢です。
勝負を分けたのは、138~140手目でした。
渡辺棋王の8六角、5一玉がいままでの有利を吹き飛ばす悪手だったようで、一気に先手が逆転しました。
悪いなりに逆転の目を残し続けた千田六段の勝負術が光りました。

千田六段は初タイトルに向けて幸先の良い1勝をあげました。
第2局は2月18日に金沢市「北國新聞会館」で行われます!

第43期岡田美術館杯女流名人戦第4局(里見香奈女流名人VS上田初美女流三段) [将棋]

里見香女流名人の1勝2敗で迎えた第4局です。

【中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/joryumeijin/

注目される将棋といえばやはりタイトル戦であり、特にタイトルが決着する可能性のある対局はさらに注目度が増します。
本局も上田女流三段が勝てば、里見香女流名人相手にタイトルを奪取するという将棋界にとって大きなニュースになります。
しかし、同日に棋王戦第1局が組まれており、ニュースバリューとしては分散されてしまうわけで、なんかもったいないという気がしてならないです。
女流名人戦、棋王戦以外にも王将戦も平行して開催されているので、対局日が重なってしまうのはやむを得ないのですが、将棋界をエンターテイメント産業として考えると、もう少しなんとかならないのかなあというのが実感です。
“指す将”を増やすこと同じぐらい“観る将“を増やすのが重要だと思いますので。

【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/joryumeijin/kifu/43/joryumeijin201702050101.html

ということで、将棋です。
先手里見女流名人の石田流に、上田女流三段は第2局と同じく端歩を伸ばしました。
同じ作戦でお代わりといったところです。
さて、先手は後手の挑発に乗るかどうかですか、早々に手を変えて乱戦を防ぎました。
上田女流三段の研究を避けたのかのしれませんし、研究したけど有効な対策が見つからなったのかもしれません。
先に仕掛けたのは里見女流名人です。何もなさそうなところからはっとするような手で、ここから戦いが始まります。
後手の上田女流三段も上手く対応し、お互いに10手ほど指した局面はやや後手有利かと思いました。
しかし後手が駒をさばきに出た62手目あたりから混とんとします。
先手は綱渡りのような手順ですが、後手の7三金を置き去りにしたまま寄せ合いに持ち込むことに成功します。
さらに上田女流三段は懐の深さをいかすべく1三玉と早逃げしますが、逆に端責めを誘発してしまい、いっきに先手勝勢になります。
途中までは上田女流三段が良かったと思われただけに、もったいない将棋だったと思います。
これでいよいよ2勝2敗のタイとなりました。
最終第5局は、2月22日(水)、東京都渋谷区「将棋会館」で行われます!

【公募情報】第9回旅の日川柳 [公募情報]

旅の魅力を見つめ直し、それを多くの方と広く共感しようという目的です。

【主催者HP】
http://tabipen.jp/senryu_2017/

勘違いしそうですが、過去受賞作を詠むと、旅行先ではなくあくまで「旅」をテーマとした作品が受賞しているようです。
なかには「函館にようやく行ける空嫌い」と一見しただけでは意図がつかめない句もあり、旅行好きなら通じる川柳も良いのかもしれません。
応募締切は平成29年3月31日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:川柳
テーマ :旅
大  賞:賞金3万円+休暇村全村共通ペア宿泊券 他
応募締切:平成29年3月31日
応募方法:メール、はがき

【書評】エドワード・ルトワック『エドワード・ルトワックの戦略論~戦争と平和の論理~』 [書評・映画評(DVD含)]

著名な戦略家であるルトワック氏の代表的著作です。


エドワード・ルトワックの戦略論

エドワード・ルトワックの戦略論

  • 出版社/メーカー: 毎日新聞社
  • 発売日: 2014/07/18
  • メディア: Kindle版



ルトワック氏の魅力は自由奔放な発想力です。
著者は過去における世界中の戦争、紛争の分析から導かれた常識にとらわれないその主張は、多くの読者を驚かせると思います。
本書に流れる一貫したテーマは「逆説的論理」です。
平和を欲するほど戦争に備えなければならない。紛争を早く終わらせるためには平和維持活動によって内戦の配車を無駄に存命させないほうがよい。自国の安全を守るには敵を徹底的にたたいてはいけない、バランスオブパワーに悪影響が及ぶ。
などなど、日本ではとてもお目にかかれない内容のオンパレードです。
狭い技術ほど対策も容易であると、技術過信にも警鐘を鳴らしています。

世界的名著と評されるのも納得です。
本書にはじっくりと学ぶべき内容が詰まっていると思います。

【書評】伊藤貫『自滅するアメリカ帝国』 [書評・映画評(DVD含)]

リアリズムで現在国際関係を読み解きます。


自滅するアメリカ帝国―日本よ、独立せよ (文春新書)

自滅するアメリカ帝国―日本よ、独立せよ (文春新書)

  • 作者: 伊藤 貫
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2012/03/16
  • メディア: 新書



日本人は戦術が得意でも戦略が苦手といいます。外交でも同じで、戦略にあたる基本方針が大事です。
著者によると、米国の基本方針は「米国を中心とする一極世界を目指す」というものだったそうです。
多くの保守派論壇が批判したように、見事に失敗し、国費の浪費と世界の混沌とを招きました。
著者はリアリズムに基づき、日本も最小限の核武装が必要だとかねてより主張しています。
その主張は本書でも同じです。
核武装に様々な意見はあるとおもいますが、傾聴に値する論だと思います。