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第29期女流王位戦(里見香奈女流王位VS渡部愛女流二段) [将棋]

渡部女流二段がタイトル獲得まであと1勝です。

【中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/joryu-oui/

里見女流王位は振り飛車党でしたが、一時期居飛車を積極的に採用していました。
なれない戦形でも勝利を重ね、このまま居飛車党になるのかと思いきや、また振り飛車党に戻りました。
いまは居飛車を指す姿をほとんどみません。
渡辺棋王も後手番で振り飛車を連続採用していた時期がありました。
幅を広げるためだと思いますが、その効果はひとそれぞれのようです。
また里見女流王位の居飛車を見たい気もしますが、今後の方針次第なのかもしれません。

【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/joryu-oui/kifu/29/joryu-oui201806130101.html

ということで将棋です。
後手番は里見女流王位で、ゴキ中対超速の見慣れた対抗形となりました。
渡部女流二段は両銀を積極的に前に出し、こうなると囲い合う展開にはなりません。
戦いが始まってからは里見女流王位が底力を見せて優位に立ちますが、106手目の桂馬を金でもぎ取った手が痛恨の悪手となりました。
この手を境に形勢が逆転します。
突然、渡部女流二段が優勢になりますが、お互いに時間切迫もあり、ここからさらに二転三転します。
しかし、最後はもらったチャンスを渡部女流二段が掴み取り、見事に3勝1敗で初タイトルを獲得しました。

渡部女流王位おめでとうございます!

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【書評】杉森久英『滝田樗陰~ある編集者の生涯~』 [書評・映画評(DVD含)]

明治後半~大正時代に活躍した大編集者の太く短い生涯です。


滝田樗陰―ある編集者の生涯 (1966年) (中公新書)

滝田樗陰―ある編集者の生涯 (1966年) (中公新書)

  • 作者: 杉森 久英
  • 出版社/メーカー: 中央公論社
  • 発売日: 1966
  • メディア: 新書



中央公論は本願寺系の宗教雑誌でした。
発行撫部数は1000部で、うち300部が寄贈、実売は300部という弱小雑誌を、滝田樗陰が4万部にまで伸ばしました。
この驚異的な進捗の原動力となったのが、小説です。
滝田は押しの強さで次々と有力作家の原稿をものにして、中央公論を総合雑誌の勇に押し上げていきます。
当時の文壇は、雅な修辞を駆使した美文調から、自然体の文章への転換期にありました。
自然体の小説を掲載しながら、滝田自身は美文調を好むなので、趣味と編集を分けて考えることのできる柔軟性がありました。
ただ、編集歴が長くなるとともに、やや時代遅れとなり、売り上げも下がり始めます。
そのような時期に滝田はその生涯を閉じました。わずか43歳です。最も良い時期に死んだのかもしれません。
著者は、滝田の後輩にあたり、滝田のことを良く知る人物が存命でした。
明治時代の文壇の様子や、明治後半から大正時代の雰囲気を肌で感じられる内容だと思います。

明治後半~大正時代をより知りたいひとのために!

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第77期順位戦展望【B級2組~C級1組】 [将棋]

新しい風と旧勢力が交差するクラスです。

〔B級2組〕
https://www.shogi.or.jp/match/junni/2018/77b2/index.html
丸山九段がついにB級2組まで落ちてきました。少し寂しいですが、加齢という現実には勝てません。
2年前には竜王戦の挑戦者になるなど、それほど棋力が落ちているとは思えません。
ここでのひとふんばりを期待したいです。
昇級候補は中村太地王座、千田翔太六段、永瀬拓矢七段の3人でしょうか。序盤に千田、永瀬の直接対決があるので、ここで明暗が分かれそうです。
昇級候補3人全員と対戦が組まれている藤井猛九段がポイントゲッターになりそうです。

〔C級1組〕
https://www.shogi.or.jp/match/junni/2018/77c1/index.html
未来のトップ棋士が集中するクラスです。
もちろん藤井聡太六段が一番の注目株なのですが、彼以外にも佐々木勇気六段、近藤誠也六段、青嶋未来五段、増田康宏五段など、未来のエースが目白押しです。
じっくり結果を見たいクラスです。

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第77期順位戦展望【A級~B級1組】 [将棋]


トップ棋士たちの熱い戦いが始まります。

〔A級〕
https://www.shogi.or.jp/match/junni/2018/77a/index.html
まだ名人戦の最中なので、1位は未確定。
ただどちらが来ても、名人挑戦有力候補であることは間違いありません。
なんといっても注目は豊島八段です。
あと一歩タイトルに手が届かない状況が続いていますが、レーティングはここしばらく1位であり、いま現役最強棋士であると言っても過言ではありません。
残留争いですが、前回A級で全敗した阿久津主税八段のリベンジなるかが注目です。
新A級に糸谷八段もタイトル1期の実力者です。どこまで戦えるのか興味深いです!

〔B級1組〕
https://www.shogi.or.jp/match/junni/2018/77b1/index.html
まさかの陥落をした渡辺棋王。
1期でA級に復帰できるのか、B級1組の安定勢力となってしまうのか、今後の棋士人生を占う意味でまさに正念場です。
前年度は苦戦した菅井竜也王位と斎藤慎太郎七段ですが、もちろん今年も昇級候補だと思います。
会長職を辞してから好調の谷川九段も侮れません。
今期も混戦になりそうです。
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【書評】小山文雄『明治の異才 福地桜痴~忘れられた大記者~』 [書評・映画評(DVD含)]

福澤諭吉と並んで「天下の双福」と称された大記者の評伝です。


明治の異才 福地桜痴―忘れられた大記者 (中公新書 (743))

明治の異才 福地桜痴―忘れられた大記者 (中公新書 (743))

  • 作者: 小山 文雄
  • 出版社/メーカー: 中央公論社
  • 発売日: 1984/10
  • メディア: 新書



福地桜痴の人気絶頂は明治一桁から14年です。
幕臣から新政府に入り、欧州、アメリカへ計3回旅立ちます。
その後新政府を辞任し、新政府を攻撃する新聞社を設立、発禁処分。
東京日日新聞(現毎日新聞)に入社し、主筆として活躍、のちに社長。西南戦争の戦争報道で一躍有名となります。
その後、開拓使官有物払下げ事件を契機とする自由民権運動の高まりの中、運動の中心人物のひとりと目されますが、明治14年の政変前後に10日前後だけ日和のような記事を続けただけで人気が地に落ちてしまいます。
後年は半ば忘れ去れたひととして、小説、歌舞伎の脚本などを書き続けて世を去ります。
福地桜痴の年譜を見ると、本当に様々なことがあった時代だと思います。
日米和親条約から日露戦争終結後のポーツマツ条約まで、わずか66年の人生で見届けたことになります。
本書は福地桜痴の評伝であるとともに、良質の幕末史にもなっています。
当時の雰囲気を良く伝える佳著だと思います。

幕末~明治維新が好きなひとのために!

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【公募情報】第3回除湿機でカラッと!川柳 [公募情報]

除湿機をテーマとした川柳募集です。

【主催者HP】
http://www.jraia.or.jp/product/home_dehu/senryu180514.pdf

あまり注目されていないのか、昨年の応募総数は2,725句だったそうです。
川柳系の公募としては、とても少なく、穴場だと思います。
テーマはもちろん除湿機ですが、過去の受賞作品を詠めば雰囲気がつかめると思います。
応募締切は平成30年8月31日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:川柳
テーマ :「除湿機」の快適さや便利さなど⽣活に役⽴ったエピソード
最優秀賞:図書カード2万円分
応募締切:平成30年7月31日
応募方法:郵送
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【書評】川村卓『決定版 ピッチングの科学』 [書評・映画評(DVD含)]

ピッチングを科学的に分析した本です。


決定版 ピッチングの科学

決定版 ピッチングの科学

  • 作者: 川村 卓
  • 出版社/メーカー: 洋泉社
  • 発売日: 2016/05/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



『決定版 バッティングの科学』と対になる本です。
球速を上げるための体の使い方、遅くとも打たれにくいボールとは、などを写真を交えながら科学的に解説していきます。
通常のピッチング読本だと、著者の経験が強く反映されるため、あるひとつの投げ方しか説明されません。
しかし、本書は科学的に解説するだけなので、応用範囲が広く、引き出しを増やしてくれます。
選手より、指導者に読んで欲しい本だと思います。

ピッチングをより深く知りたいひとのために!

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第89期棋聖戦第1局(羽生善治棋聖VS豊島将之八段) [将棋]

豊島八段が念願の初タイトルに向けて羽生棋聖に挑戦です。

【中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/kisei/

棋聖戦は今年から株式会社ヒューリックの協賛を受けることになりました。
駅前ビルの賃貸借を中心に、不動産に関する事業を行っている会社です。
知名度は高いとは言えませんが、経常利益が600憶を超す優良企業です。
いままでタイトル戦は新聞社が中心となってきました。だが、購読者数の減少とともに新聞社の経営は厳しさを増してきています。
今後は将棋が持つ知名度、注目度を活かして、こうした協賛型のタイトル戦が増えるのかもしれません。
ヒューリック杯の成功を祈りたいです。

【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/kisei/kifu/89/kisei201806060101.html

ということで将棋です。
先手は王位戦挑戦者決定戦から裏返って豊島八段となります。
通常は先手から攻めていきますが、本局は後手の羽生棋聖がポンポンと攻めていきます。
これに対し、豊島八段の玉寄りが柔らかい受けで、先手の攻めがひと段落した瞬間を突いて6三歩と反撃します。
先手玉は広くて捕まる感じがしません。
優勢になってからの豊島八段は堅実でした。駒を重ねて厚く寄せていきます。3四桂が後手玉の逃げ道を塞ぎ、よく効いています。
99手まで先手豊島八段が快勝し、初タイトルに向けて好スタートを切りました。
第2局は6月16日(土)、東京都港区「グランドニッコー東京 台場」で行われます!

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【書評】高校野球ドットコム『野球ノートに書いた甲子園』 [書評・映画評(DVD含)]

甲子園の良さを掻き立ててくれる本です。


野球ノートに書いた甲子園

野球ノートに書いた甲子園

  • 作者: 高校野球ドットコム編集部
  • 出版社/メーカー: ベストセラーズ
  • 発売日: 2013/08/21
  • メディア: 単行本



自らを見つめなおすために、選手たちにノートを書かせる指導者がいます。
そのノートを中心にしながら、選手たちや監督が、甲子園を目指してどのような練習をしたのか、どのように考えていたのをつづっていきます。
とくに最初の選手が泣けます。
必死に練習し、嫌われ者を買って出てもチームを鼓舞しますが、県大会の決勝で負けてしまいます。
しかも1点差で迎えた最終回、ツーアウトランナー三塁で彼に打席が回ってきて、最後の打者となります。
筋書きのないドラマだと思います。

高校野球ファンのために!

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第59期王位戦挑戦者決定戦(羽生善治竜王VS豊島将之八段) [将棋]

羽生竜王が菅井王位へのリベンジを狙います。

【中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/oui/

羽生豊島戦というと、非公式戦ですが、ニコニコ動画で自動車を駒にして対戦する企画がありました。
スポンサーはトヨタで、駒を動かすたびにドライバーが会場を駆け回っていたのが印象に残っています。
角換わりになりましたが、お互いにすべての駒を動かそうと、阿吽の呼吸で盤面全体を使って戦っていた記憶があります。
結果は羽生勝ちでした。

羽生豊島戦は通算ではやや羽生優勢ですが、最近は豊島八段が4連勝し、羽生竜王が2番返すといったほぼ互角といっていいと思います。
両者は続けて棋聖戦でも戦います。
タイトル戦に向けた前哨戦的な意味合いもあると思います。
さあ、両雄の結果はどうなったでしょうか!

【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/oui/kifu/59/oui201806040101.html

ということで、将棋です。
戦形は定番の角換わりとなりました。
先手の羽生竜王は桂馬を跳ねて先攻し、豊島八段は金銀を前進させて防衛線を築きひと段落。
次に角換わりらしく逆サイドの攻防が始まります。
その後、豊島八段の好位の角打ちに対し、狭い自陣角で対抗したのがよくなかったようで、徐々に形勢を損ねていきます。
そこから羽生竜王が挽回し、先手有利とみなされる局面もありました。
しかし7七歩からの叩きに金を差し出して防御を図った手がいまひとつで、必殺の7九角打ちを食らった辺りから評価値が急激に開いていきました。
金駒を差し出して歩で受ける筋はあるのですが、この局面では危険だったようです。
126手まで後手豊島八段が快勝し、豊島が王位初挑戦を決めました。
王位戦七番勝負は7月4日・5日(水・木)に愛知県豊田市「ホテルフォレスタ」で開幕します!

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