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【書評】森川成美『アサギをよぶ声』 [書評・映画評(DVD含)]

児童文学ですが、内容は辛口です。


アサギをよぶ声(全3巻セット)

アサギをよぶ声(全3巻セット)

  • 作者: 森川成美
  • 出版社/メーカー: 偕成社
  • 発売日: 2016/05/01
  • メディア: 単行本



舞台は縄文時代から弥生時代に移りつつある古代日本です。
アサギの家は、かつて戦士だった父の行動が原因で村八分とされていますが、アサギは戦士を目指して修行します。
結局、戦士にはなれませんでしたが、有力な戦士であるハヤから認められて、大事なことを託されます。
ストーリーとしては辛口です。
努力がかならず報われるわけではありませんし、大切なひとが次々と死んでいきます。
戦争だって容赦ないです。希望が次々と打ち砕かれます。
それでも、アサギは「だれかにしてもらう」のではなく「自分でしなければならない」ということを学び、恐怖に震えながら、前に進みます。
ラストは未来に向けての希望が芽生えます。
全体的に辛口ですが、読後感はさわやかです。
隠れた名作だと思います。

辛口ファンタジーを読みたい方に!

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【書評】東野圭吾『予知夢』 [書評・映画評(DVD含)]

ガリレオシリーズ第2弾になります。


予知夢 (文春文庫)

予知夢 (文春文庫)

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2003/08/01
  • メディア: 文庫



本作は5編収録されていますが、テーマは超常現象です。
それぞれ「予言」、「霊視」、「ポルターガイスト」、「火の玉」、「予知夢」がテーマになっています。
天才物理学者である湯川が原因を解明していくのですが、あまり科学とは関係のない話も含まれており、第1弾と比べると方向性が変わっている感じです。

東野圭吾ファンのために!
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【書評】東野圭吾『探偵ガリレオ』 [書評・映画評(DVD含)]

東野圭吾人気シリーズの第1作です。


探偵ガリレオ (文春文庫)

探偵ガリレオ (文春文庫)

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2002/02/10
  • メディア: 文庫



wikiに「自分が好きなようにマニアックな作品を書いた」とあるように、理系出身である東野圭吾が、科学的知識を動員して自由に書いています。
形式としては、「ワンアイデアの短編」というような感じで、まず中心に扱いたい科学的知識があり、それにストーリーを付け足していく感じです。
本作には5つの短編があります。それぞれ違った系統の知識が入れられており、かなりアクロバティックな話が多いです。
多彩な知識を楽しみたいひと向けに!

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【書評】東野圭吾『麒麟の翼』 [書評・映画評(DVD含)]

宮部みゆき『模倣犯』に並ぶ傑作だと思います。


麒麟の翼 (講談社文庫)

麒麟の翼 (講談社文庫)

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2014/02/14
  • メディア: 文庫



本作は加賀恭一郎シリーズの9作目に当たります。
麒麟の翼とは日本橋にある麒麟像を示します。死にかけかた男が日本橋の麒麟像の袂まで歩き、そこで力尽きるシーンから物語が始まります。
そして、麒麟像が家族を繋ぎ合わせる重要なテーマにつながっていきます。
推理小説として考えると、推理のために必要となるヒントがラストシーンに近くならないと揃わないという難点があります。
しかし、これをエンタメ小説として読むと、実にすばらしい内容だと思います。
様々な人間の思いが交差し、ひとを信じることで、様々な登場人物たちが前向きに変わっていきます。
ひとへの愛情と思いが詰まっています。
加賀恭一郎シリーズということを抜きにして、素直に読むべき本だと思います。

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【書評】森繁和『参謀』 [書評・映画評(DVD含)]

落合監督の懐刀として活躍した名コーチです。


参謀―落合監督を支えた右腕の「見守る力」

参謀―落合監督を支えた右腕の「見守る力」

  • 作者: 森 繁和
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/04/06
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



中日の黄金期を作った8年間の落合政権ですが、森繁和なくしてこの成績はありえなかったといわれるほど、重要視されたコーチです。
本書の内容は8年間のコーチを振り返りながら、落合監督の素顔や、考え方、さらには凄さを記しています。
落合監督の『采配』が表側なら、森繁和の『参謀』は裏側からみた落合論といった感じがします。
理想のリーダーや参謀はどうあるべきか。また最良の組み合わせはどうあるべきか。さらには縁というものも考えさせます。

落合博満をより深く知りたいひとのために!

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【書評】落合博満『アドバイス~指導者に明かす野球の本質~』 [書評・映画評(DVD含)]

落合博満が社会人野球について熱く語ります。


落合博満 アドバイス――指導者に明かす野球の本質

落合博満 アドバイス――指導者に明かす野球の本質

  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2017/07/05
  • メディア: Kindle版



落合は社会人野球出身です。高校時代はまともに練習しないし、20歳頃はプロボウラーを目指すなど、異色中の異色の経歴を持っています。
そうして、社会人野球を経てプロ入りします。
自身も社会人野球だっただけに、社会人を相手にする指導者としての心構え、チームの作り方などが、エッセイ風にまとめられています。
ハウツゥーとは違いますが、参考になることは多いと思います。

指導者を目指すひとのために!

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【書評】桑田真澄『心の野球~超効率的努力のススメ』 [書評・映画評(DVD含)]

PL学園、読売巨人軍で一時代を築いた名投手の心のうちです。


心の野球―超効率的努力のススメ

心の野球―超効率的努力のススメ

  • 作者: 桑田 真澄
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2010/06/01
  • メディア: 単行本



桑田真澄ほど毀誉褒貶の激しい野球選手は少ないと思います。
PL学園でKKコンビと騒がれ、プロ入り時には巨人軍から指名されなかった清原選手の涙もありなぜか悪いイメージを持たれ、野球選手の絶頂期に野球賭博に関与したとして謹慎処分を受け、勝てなくなってからもプロ野球選手を続けました。
しかし、桑田は黙々と努力を続けました。
プロ野球選手としても素晴らしかったですが、引退後の活躍も目を見張るものがあります。
大勢に流されることなく理論的で筋の通った意見が多く、野球界における知性を感じます。
そうした桑田真澄の考えを、一冊にまとめたのが本書になります。

光る言葉がたくさんの、素晴らしい本だと思います!
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【書評】落合博満『采配』 [書評・映画評(DVD含)]

心に刺さる言葉が満載です。


采配

采配

  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2011/11/17
  • メディア: Kindle版



落合博満は非常に論理的な考え方をする人物です。
契約に基づき、優勝するために全力を尽くす、その上で個人事業主である選手を大切にする。
全てはこの2点に集約されます。他人の批判など、ものともしません。
その強さは、信念とか、決意とか、そういったものからくるのではありません。
論理的に導かれた結論だからこそ、揺るがないのです。
そうした強さが、中日ドラゴンズを8年間率いて4回ものリーグ優勝を果たした実績に結びついているのだと思います。

「自分の采配を「正しかったか」それとも「間違っていたか」という物差しで考えたことがない。ただあるのは、あの場面で最善と思える決断をしたということだけである」

この言葉に、落合博満の考え方が表されていると思います。
野球論というより、組織論、リーダーシップ論に繋がります。

部下を持つビジネスマンこそ読んで欲しい本だと思います!

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【書評】東野圭吾『悪意』 [書評・映画評(DVD含)]

加賀恭一郎シリーズ第4作です。


悪意 (講談社文庫)

悪意 (講談社文庫)

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2001/01/17
  • メディア: 文庫



ミステリとしては異色です。
犯人は前半で明かされ、早々に自供も得られます。
しかし、問題となるのは動機です。
完全なように見えて、どこか違和感を覚えた加賀刑事がさらなる調査を進めていくと、犯人は変わりませんが、この事件の背景には別の面があることが見えてきます。
そして、犯人は変わりませんが、事件の構図が全てがひっくりかえります。
後半でダレを感じる部分もありましたが、ラストまで読むと納得です。

東野圭吾ファンのために!

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【書評】川村卓『バッティングの科学~理想のスィングを極める~』 [書評・映画評(DVD含)]

理想のバッティングを物理的に解析する画期的な本です。


決定版 バッティングの科学

決定版 バッティングの科学

  • 作者: 川村 卓
  • 出版社/メーカー: 洋泉社
  • 発売日: 2016/03/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



バッティングの理想は、インサイド・アウトです。
グリップを体の近くに引きつけて、グリップを先行させながら、ヘッドは外側を回りつつ遅れて出ていく。
なぜこの技術が必要なのか、なぜこのような打ち方が良いのか、すべて物理的な観点から解説されているので、非常に納得度が高いです。
感覚的に伝えられてきたことを、こうして理論化するのは、技術の向上のためい大事なことだと思います。

理想のバッティングを追求したいひとのために!

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