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【書評】橋上秀樹『そのとき野村が考えていたこと』 [書評・映画評(DVD含)]

野村監督の秘蔵子が明かす野村理論です。


そのとき野村が考えていたこと ~野村克也の野球論、人材育成・組織術 (新書y)

そのとき野村が考えていたこと ~野村克也の野球論、人材育成・組織術 (新書y)

  • 作者: 橋上 秀樹
  • 出版社/メーカー: 洋泉社
  • 発売日: 2011/02/05
  • メディア: 新書



橋上秀樹は野村監督の下で、選手、コーチとして12年間過ごしました。
そのときに受けた教えを別のチームで伝え、いまやほぼ切れ目無くコーチ業を続けています。
本書は野村理論の紹介ですが、むしろエピソード集といった感が強いです。
原則は「基本に忠実に」と「考えろ」ということだと思います。
相手投手の癖探しなど後者の代表です。
系統だった本ではありませんが、面白く読める本だと思いました。

野村理論を知りたいひとのために!

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【書評】東野圭吾『私が彼を殺した』 [書評・映画評(DVD含)]

加賀恭一郎シリーズ第5作です。


私が彼を殺した (講談社文庫)

私が彼を殺した (講談社文庫)

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2002/03/15
  • メディア: 文庫



有力容疑者は3人です。
その3人が交代しながら1人称で述べる形式ですが、綺麗な時系列となっているので情景が浮かびやすく、分かりやすいです。
このうち誰かが犯人なのですが、真犯人は最後まで明かされず、読者が推理するようになっています。
袋とじの解説があり、これをヒントに読者が推理するのですが、マニア以外にはなかなか難しい。
特別なトリックがあるわけではないのですが、細部を覚えていないと解けません。

推理に自信があるひとは、ぜひとも挑戦してみてください。
ミステリファンのために!

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【書評】東野圭吾『卒業』 [書評・映画評(DVD含)]

人気シリーズ加賀恭一郎の第1作にあたります。


卒業 (講談社文庫)

卒業 (講談社文庫)

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1989/05/08
  • メディア: 文庫



加賀恭一郎が大学生時代の物語です。
同級生が死亡し、自殺か他殺か揺れるなかで、お茶会の最中に第二の事件が起きます。
おのお茶会では、誰が茶をたて、誰が飲むのかくじ引きで決められるので、狙った殺人は不可能なのように思えたが……。
というストーリーです。
江戸川乱歩賞を受賞した『放課後』の次に書かれた作品なので、本格ミステリの色彩が濃いです。
トリックもかなり凝っており、むしろこのトリックを成立させるために複雑な設定を盛り込んだといった形です。
ちょっとややこしすぎるかな、という気もしないでもないですが。

本格ミステリ好きのひとのために!

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【書評】三島由紀夫『花ざかりの森・憂国』 [書評・映画評(DVD含)]

『憂国』は三島短編の代表作だと思います。


花ざかりの森・憂国

花ざかりの森・憂国

  • 作者: 三島由紀夫
  • 出版社/メーカー: 新潮文庫
  • 発売日: 1981/12/15
  • メディア: 文庫



本作は昭和19年から昭和36年に書かれた短編うち、三島由紀夫本人が選んだ短編13編が収録されています。
巻末に三島由紀夫本人の筆による解説が附されているので、まず解説を読むことをおすすめします。
13編のうち、抜けて優れているのはタイトルにも採用されている『憂国』だと思います。
ストーリーは単純です。
親友たちを叛乱軍として討たざるをえない状況に立たされた主人公は、妻とともに自殺します。
ただそれだけですが、そこまでにたどり着く克明な描写と、エロスと、豊富な語彙によってもたらされる文章を読む喜びとが一体になっています。
純文学が苦手なひとも、『憂国』は特におすすめしたいです。

純文学のとっかかりに!

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【書評】水上勉『五番町夕霧楼』 [書評・映画評(DVD含)]

戦後の遊郭を舞台にした小説です。


五番町夕霧楼 (新潮文庫)

五番町夕霧楼 (新潮文庫)

  • 作者: 水上 勉
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1966/04
  • メディア: 文庫



水上勉は第45回直木賞を初めとする数多くの受賞暦を持つ大作家です。
本作は三島由紀夫『金閣寺』へのアンサーとして書かれたことは有名であり、かつ三島由紀夫の『金閣寺』と同じように、著者の代表作となっています。
主人公は、極貧の実家をすくために遊郭に落ちた若い女性です。
彼女は金持ちの旦那に恵まれますが、彼女には恋人である青年僧がいました。
その恋が様々な要因で阻まれていくうちに、思いつめた青年僧は金閣寺を放火してしまいます。
というようなストーリーです。
時代をいろいろ感じさせる作品です。

水上勉を知りたいひとのために!

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【書評】三島由紀夫『真夏の死』 [書評・映画評(DVD含)]

三島由紀夫第二自選短編集です。


真夏の死―自選短編集 (新潮文庫)

真夏の死―自選短編集 (新潮文庫)

  • 作者: 三島 由紀夫
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1970/07/17
  • メディア: 文庫



本書は11編収録されていますが、オススメは巻末の自作解説に目を通してから読み始めることです。
実験的な小説が多く、作者が何を狙いとしているのか、純文学にうとい自分にはいまいちピンときませんでした。
巻末の自作解説を読み、初めてなるほどなあと思いました。

三島由紀夫の短編を読みたいひとむけに!

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【書評】東野圭吾『レイクサイド』 [書評・映画評(DVD含)]

2005年に映画化されたミステリです。


レイクサイド (文春文庫)

レイクサイド (文春文庫)

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2006/02/01
  • メディア: 文庫



勉強合宿の最中に発生した悲劇を、参加者のひとりが真相を追います。
妙に仲の良い親達と、よそよそしい子供たち。
子供たちの将来のため、殺人事件を隠そうという親達の行動に、妻が事件を起こしてしまった負い目から、主人公も引き込まれていきます。
何かがおかしいと感じつつ、共犯関係が出来上がってきます。
そうしてついに掴んだ真相は……と、ラストはアガサクリスティの名作を彷彿とさせます。
2003年、本格ミステリベストの16位にランクされました。

東野圭吾ファンのために!


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【書評】東野圭吾『赤い指』 [書評・映画評(DVD含)]

加賀恭一郎シリーズの第7作です。


赤い指 (講談社文庫)

赤い指 (講談社文庫)

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/08/12
  • メディア: 文庫



シリーズ物らしく、安定した筋書きだと思います。
犯人は最初から分かっており、家族が息子を救うため、痴呆症の祖母に罪をなすりつけようとします。
事件を知った刑事は、地道な捜査と鋭敏な観察力によって、早々に犯人のめぼしをつけていきます。
そして、物語は家族にどう自白させるかに絞られていきます。
また、本作はテレビドラマ化もされています。

安定したミステリを読みたいひとに!
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【書評】藤沢とおる『仮面ティーチャー』 [書評・映画評(DVD含)]

仮面を被った教師が、暴力で不良たちを制圧していきます。


仮面ティーチャー (藤沢とおる) コミック 1-4巻セット (ヤングジャンプコミックス)

仮面ティーチャー (藤沢とおる) コミック 1-4巻セット (ヤングジャンプコミックス)

  • 作者: 藤沢 とおる
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2007/12/19
  • メディア: コミック



あらすじだけ書くとムチャクチャですし、ストーリーもハチャメチャです。
暴力につぐ暴力ですが、制圧された不良たちも翌日にはけろっとしている。
この辺りが藤沢とおるワールドといった感じです。
藤沢とおるはアクションシーンを描くのが上手いなあと思います。
シリアスでありながら、ユーモアも忘れない。
全4巻というお手ごろサイズも良いです。

スカッと楽しみたいひとのために!

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【書評】宮部みゆき『幻色江戸ごよみ』 [書評・映画評(DVD含)]

江戸を舞台にした短編時代小説集です。


幻色江戸ごよみ (新潮文庫)

幻色江戸ごよみ (新潮文庫)

  • 作者: 宮部 みゆき
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1998/08/28
  • メディア: 文庫



特定の主人公はいないので、連作ではありません。それぞれが独立していますが、アイデアが豊富で、作者の名前を隠しても一級品の短編集だと思います。
幽霊とかファンタジー色の強い作品が多いですが、そうでもない作品もあります。
『神無月』は二人の主人公がいて、お互いに実直でけなげなのですが、それだけに病気の娘を抱える職人の行く末がぐっときます。
『首吊りご本尊』のような奇抜なアイデアもあれば、『だるま猫』のように最後に怖がらせるホラーもあります。
まさに宮部みゆきの多彩さを象徴する短編集だと思います。

短編時代小説を楽しみたいひとへ!

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