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【書評】東野圭吾『真夏の方程式』 [書評・映画評(DVD含)]

ガリレオシリーズ第6作です。


真夏の方程式 (文春文庫)

真夏の方程式 (文春文庫)

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2013/05/10
  • メディア: ペーパーバック



湯川がある企業からの依頼で海洋鉱物採掘の説明会に参加します。
そこでたまたま宿泊した民宿で、宿泊客が不慮の死をとげ……といった話です。
ガリレオシリーズらしく科学的な話もでてきますが、今回は完全に余興です。
主人公と少年との交流のために科学が使われ、事件自体は3段のどんでん返しで幕を閉じます。
サブストーリーも練られており、ミッドポイントを過ぎてからの収束もベテランの技を感じます。
技術で書かれた作品、といった印象です。

ガリレオシリーズのファンのために!

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【書評】井上新二『児童養護施設の子どもたちの思いと願い』 [書評・映画評(DVD含)]

著者は児童養護施設・京都聖嬰会の施設長を4年間務めました。


児童養護施設の子どもたちの思いと願い -京都聖嬰会(せいえいかい)の子どもたちと、ともに生き、ともに歩む-

児童養護施設の子どもたちの思いと願い -京都聖嬰会(せいえいかい)の子どもたちと、ともに生き、ともに歩む-

  • 作者: 井上 新二
  • 出版社/メーカー: 明石書店
  • 発売日: 2013/06/29
  • メディア: 単行本



本書は、著者が施設長だった4年間に経験したこと、思ったことをエッセイ風にまとめています。
思いを書いた本なので、理路整然としているわけではなく、散文調です。
ですが、それだけに、ひとつひとつのエピソードが心を打ちます。何も飾り立てていません。
特にあじさいと握手のエピソードは、子供たちの気持ちを思うと、涙が出てきそうです。

児童養護施設の日常を知りたいひとのために!
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【書評】野田峯雄『破壊工作』 [書評・映画評(DVD含)]

大韓航空機爆破事件の真相に迫ります。


破壊工作―大韓航空機「爆破」事件の真相! (宝島社文庫)

破壊工作―大韓航空機「爆破」事件の真相! (宝島社文庫)

  • 作者: 野田 峯雄
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2004/04
  • メディア: 文庫



著者はノンフィクション作家です。
金賢姫の証言に疑問をもち、彼女と主犯とみられている金勝一の足取りを追い、取材を重ねます。
国内の関係者にも取材を重ね、疑問点や解明されていない点をあぶりだしていきます。
読み物としては面白いですが、正直に書くと、あまり素直には受け取れないかなあというのが実感です。
ただ、最後の結論部は、意表をついて面白いです。

ノンフィクション好きのひとのために!
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【書評】東野圭吾『禁断の魔術』 [書評・映画評(DVD含)]

ガリレオシリーズの短編を長編化した小説です。


禁断の魔術 (文春文庫)

禁断の魔術 (文春文庫)

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2015/06/10
  • メディア: 文庫



これは、創作過程が分かりやすい作品です。
本作のテーマはレールガンです。
軍事技術として活用されつつありますが、個人で使用するには装置が巨大で、大電力を消費するため連射ができず、おまけに巨大さゆえに狙いを定めるのが困難などといった凶器として使用するには悪条件がそろいすぎています。
唯一の長所は、飛距離と威力です。
この小説が成り立つためには、「レールガンが凶器として最適となる状況」かつ「個人がレールガンを持つことができる設定」という解法が極めて困難な連立方程式を解かなくてはなりません。
それを成し遂げたのが、本作です。
奇抜なアイデアを作品化するためには何が必要となるのか、教えてくれる作品だと思います。

ガリレオシリーズファンのために!

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【書評】海野凪子・蛇蔵『日本人の知らない日本語4』 [書評・映画評(DVD含)]

爆笑、日本語コミックの第4弾です。


日本人の知らない日本語 4 海外編 (メディアファクトリーのコミックエッセイ)

日本人の知らない日本語 4 海外編 (メディアファクトリーのコミックエッセイ)

  • 作者: 蛇蔵
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー
  • 発売日: 2013/07/30
  • メディア: 単行本



第3弾で日本語学校編はひとだんらくして、第4弾では海外の日本語学校を取材しに歩きます。
世界によって様々な授業があり、多彩な日本語?に出会います。
カタカナにふりがなをふる(しかも別の文字)話とか、中世の貴族が山下を地下牢に閉じ込めて、次々と山下になっていく話とか、ちょっとした勘違いから奇妙な世界に迷い込む話が満載です。
各国の風習も軽く知ることができます。

『日本人の知らない日本語』シリーズのファンのひとたちのために!
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【書評】蛇蔵&海野凪子『日本人の知らない日本語3』 [書評・映画評(DVD含)]

爆笑日本語エッセイコミック第3弾です。


日本人の知らない日本語 3 祝!卒業編 (コミックエッセイ)

日本人の知らない日本語 3 祝!卒業編 (コミックエッセイ)

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / メディアファクトリー
  • 発売日: 2012/09/01
  • メディア: Kindle版



今回は日本語というより文化の話が多いです。
冒頭でクリスマスの話が出てきて、落語の海外公演の話、さらには外国人から見た日本みたいな話が続きます。
その中で興味深かったのが「役割語」についてです。
これは研究者の造語ですが、漫画表現で使われる「○○アルヨ」とか「○○じゃ」とか、そういった実際には話されていませんが、表現手法として存在する口調のことです。
なぜこのような役割語が誕生したのか、それを歴史から紐解いていきます。
シリーズ3で生徒たちが卒業し、これでひと段落のようです。

日本語をより楽しみたいひとのために!
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【書評】東野圭吾『聖女の救済』 [書評・映画評(DVD含)]

ガリレオシリーズ第5段です。





シリーズ2作目の長編になります。
本作では最初から容疑者が限定され、早い時点で犯人がほぼ確定します。後はトリックを見破れるかどうか、この1点に作品の興味は絞られていきます。
そして明かされるトリックは、仕組みは理解しやすいですが、現実的にはかなり異常とも思える手法で、作者の苦心が感じられます。
このトリックを成立させるためだけに設定を作り上げ、逆算で人間関係を繋げていきます。
この手法が成功しているかどうかは、評価が分かれるところだと思います。

トリック好きのひとのために!

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【書評】東野圭吾『ガリレオの苦悩』 [書評・映画評(DVD含)]

ガリレオシリーズ4作目です。





本作よりテレビドラマ『ガリレオ』の企画から生まれたキャラクターである内海薫が登場します。
ガリレオシリーズの原点に戻ったように、マニアックな科学的知識が犯罪に関わってきます。
「もっと簡単な方法があるだろう」という突っ込みへの対策が練られていて、違和感なく面白く読めました。
全部で5作収録されています。
特に『攪乱す』はガリレオへの挑戦がテーマになっていて、短編にするにはもったいない内容でした。

ガリレオファンのために!

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【書評】蛇蔵&海野凪子『日本人の知らない日本語2』 [書評・映画評(DVD含)]

爆笑コミックエッセイの第2弾です。





色や敬語の話から始まりますが、傑作は濁点と半濁点です。
ひらがなが出来たころ、日本語は濁点がありませんでした。平安時代にやっぱり不便で濁点がつくようになったそうですが、明治時代まで正式は濁点無しだったとか。
半濁点はポルトガル人が作ったとか、日本人でも知らないことばかりです。
干支の話とか、「道」「取」「県」の字源だとか、興味のある話が満載です。
日本人だからこそ読んで欲しい本です。

日本語をより深く知りたいひとのために!

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【書評】東野圭吾『容疑者Xの献身』 [書評・映画評(DVD含)]

ガリレオシリーズ第3作です。


容疑者Xの献身 (文春文庫)

容疑者Xの献身 (文春文庫)

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2008/08/05
  • メディア: 文庫



第6回本格ミステリ大賞、第134回直木三十五賞、『本格ミステリ・ベスト10 2006年版』『このミステリーがすごい!2006』『2005年「週刊文春」ミステリベスト10』においてそれぞれ1位を獲得するという東野圭吾代表作のひとつです。
物語は母子家庭の親子が、つきまとわれていた元夫を勢いで殺害してしまったところから始まります。
そのことを知った母に好意を寄せる隣人が隠ぺいのために力を貸して……という流れになります。
ミステリの弱点は動機だといいます。殺人を犯す動機も、複雑なトリックをこらす動機も難しいです。
しかし、この本は動機も含めて論理的で、ほぼ完璧に仕上げられています。
すべての行動が納得でき、鮮やかなラストも含めて、唸らされました。
5冠を達成するだけはあるミステリの傑作だと思います。

小説好きのすべてのひとのために!
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