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【書評】宮部みゆき『本所深川ふしぎ草紙』 [書評・映画評(DVD含)]

第13回吉川英治文学新人賞受賞作です。


本所深川ふしぎ草紙 (新潮文庫)

本所深川ふしぎ草紙 (新潮文庫)

  • 作者: 宮部 みゆき
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1995/08/30
  • メディア: 文庫



本作は江戸を舞台にした7つの短編が収められています。
それぞれ主人公は異なりますが、刑事役として岡っ引きの茂吉が登場し、奇妙な事件を解決していきます。ただ、ミステリとはちょっと違います。
7編のうちの白眉といえば冒頭に収録されている「片葉の芦」です。ラストはちょっと切ないですが、人間を感じさせる一品だと思います。
もうひとつ印象に残っているのが、最後に収録されている『消えずの行灯』です。
設定は非日常的ですが、そこから日常に潜む恐怖を、残酷なまでにえぐり出しています。
ホラーだと感じました。
吉川英治文学賞受賞作だけあって、レベルの揃った作品が集まっていると思います。
時代短編小説好きのひとに!