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第74期名人戦第5局(羽生善治名人VS佐藤天彦八段) [将棋]

羽生名人の1勝3敗で迎えた第5局です。

【名人戦速報】
http://www.meijinsen.jp/

俗な話ですが、将棋界に往復ビンタという言葉があります。
同じ戦法で先後を入れ替えて連続して指し、先後とも同じ対局者が勝ったときに使います。
名人戦では、第3局第4局が同じ横歩取りとなり、佐藤天八段が先後ともに勝ちました。
「佐藤天八段が羽生名人に往復ビンタを食らわせた」といいます。
第5局でも横歩取りになった場合、往復ビンタ+1局なので、1.5往復となります。
その場合に何というのかは知りませんが、そこまで拘って指す可能性は十分にあります。
なにしろ、羽生名人は相手の得意戦法を避けないことで有名です。相手が希望すれば受けるのが基本スタンスです。

2002年から14年に渡り、名人位は羽生善治と森内俊之の2名で占められてきました。
まさに羽生・森内時代です。
佐藤天八段はあと1勝で15年ぶりの新名人誕生となります。
棋界の第一人者を妥当し、新たなる時代の幕開けを自らの力で掴み取ることができるでしょうか!

【棋譜】
http://ur0.xyz/udXs

ということで将棋です。
戦形はやはりというべきか、横歩取りに進みます。対する佐藤天八段は羽生名人の研究を警戒したのか、主流の7二銀ではなく、旧式の6二銀を選択します。
玉の堅さからいえば旧式が上回ります。
そこから横歩取りらしい飛車が乱舞する小競り合いが始まりますが、封じ手直前になって羽生名人が仕掛けます。
ぱっと見は玉の堅さに差があるので、先手難局になりそうですが、コンピューターの評価は先手やや有利のようです。
深い読みに裏付けられた決断の一手だと思います。
そこからは角交換はするものの飛車交換は避け、渋い応酬が続きます。
先に動いたのは羽生名人です。
6四角と打って局面のリードを狙いますが、その角が詰まされてしまい、桂馬2枚との交換を余儀なくされます。
2枚換えとはいえ、さすがに先手のリードが吹き飛びます。予定の順とは考えにくく、見落としがあったのではないかと思われます。
そこからはかなり直線的な手順となり、ほどなく羽生名人が投了しました。
途中で先手勝負手もあったようですが、厳密には届かなかったようです。

これで佐藤天新名人の誕生です。
佐藤天時代が到来するかどうかは、複数タイトルの獲得、来年の名人位防衛などができるかどうかに掛かっていると思います。
羽生名人は失陥して三冠に後退しましたが、まだまだ棋界の第一人者の地位は譲れないところだと思います。
捲土重来して、来年の名人戦も盛り上げて欲しいと思います!

【書評】中島要『ないたカラス』 [書評・映画評(DVD含)]

中島要が放つ、ユーモアたっぷりの連作短編時代小説です。


ないたカラス

ないたカラス

  • 作者: 中島 要
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2014/04/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



中島要が輝く舞台は、なんといっても短編時代小説です。
この『ないたカラス』も傑作そろいの素晴らしいできです。
基本的にはミステリで、千里眼を語るニセ和尚の元に、その力を信じた珍客があれこれ相談事を持ちかけます。
実際に問題を解決するのは、寺男に扮している友人です。その解決法ですが、通常のミステリだと真実の追究がメインですが、彼らはとりあえず丸く治めることを優先します。
そのためのこじつけ、口八丁手八丁、寝技足技腹技なんでもありです。
しかし、結果として、いろいろなひとが、それぞれの幸せを掴んでいきます。
この短編集の最後は『後日噺』という題で、主人公たちは登場しません。
しかし、全体を通じて流れているテーマが他のキャラにも伝播して、なんともいえないいい味の短編に仕上がっています。
だれにでもオススメできる短編時代小説集だと思います。
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最近の日常【平成28年5月下旬】 [日常]

〔腐葉土を交換しようとした話〕
そろそろカブトムシの幼虫軍団が活発に動き出すはず。
ということで腐葉土の交換をする。
まず昨年の腐葉土を出して……と思っていたら、アリが巣を作っていた。
うーん、アリ恐るべし。
仕方が無いので、腐葉土を全部捨てて、新たに腐葉土を購入する。腐葉土は保存せずに、使いきりが良いのかもしれない。そんなに高いものでもないし。
ということで、新しい腐葉土をドンドン使う。
屋内飼育から屋外に変えたのでけっこう死んでいるかな……と思っていたら、予想外の生存率。幼虫がゴロゴロでてくる。
かなりの過密飼育なので、成長度合いにかなりばらつきが発生している。
いままで数匹しか生き残らなかったのに、今年に限って大爆発。
こんなこと初めてなので、さてさてどうしよう……。
と思っていたら、次男が近所の子供を連れてきた。
なので、ケースごと何匹か配布する。乾燥に注意して日陰に置くように指示する。
かなり成長しているので、羽化不全にならなければ放置しても成虫になるはずだが、さてさてどうなることやら。

〔年子の話〕
うちの四男と五男は年子です。幼稚園の年中と年少。年齢がひとつしか違わないこともあって、妙に仲が良い。
パパと遊ぶより兄弟がいいみたいで、遊ぼうというときに、すぐにお互いの名前を呼び合う。何をするのも二人は一緒。まるでセットです。ちょっとジェラシーを感じたり。

自分も同性の兄弟がいたら楽しかったかなあとか思いつつ。
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創作状況【5月下旬】 [ぼくの公募状況]

時間のあるときにあれこれやっていればよかった、と後悔するのはいつものことです。

【メルマガ原稿】
 6月配信からフォーマットを大幅に変更し、スマホでも読みやすくします。
 今月のメニューはこちらです。
◆こんな公募に挑戦してきました(第2回)
◆リアルタイム企画・TO-BE小説工房に挑戦中(第12回)
◆公募情報数6点
 今月の公募に挑戦してきましたは、原稿用紙1枚の公募です。
 登録は無料ですので、ぜひとも登録してください!
 http://www.arasuji.com/saitomagazine.html

【小説現代・ショートショートコーナー】
ストックを作ろうと思っていたのだが、思いついたそばから忘れる。困ったものです。
過去ストックに捨ててあるアイデアを起こせばいいんだけども。
時間ができたらまた書きます。はい。

【TO-BE小説工房】
今月投稿作をさらりと推敲して投稿する。どんな作品を送ったのか、もう忘れました。ぼくの記憶力は、まあそんなもんです。
来月投稿作は苦戦する。アイデアだけあって、シーンも文章も浮かんでこない。仕方なく断片を書き、繋ぎ合わせ、調整し、シーンを書き直すというものすごく非効率な書き方をする。
こうした書き方は推敲をしっかりしないと統一感がなかったりする。
まあ、ぼくの実力ということで。
http://www.koubo.co.jp/guide/tobekobo.html


【なぞ企画】
チョコチョコ推敲しています。
推敲するたびに、長くなるのはいつものことということで。

【一休とんち大賞】
あと1個ネタを探し中。とりあえず放置。

【星新一賞】
草稿は完成している。締め切りはまだまだ先なので、まだ放置。

【福島正実SF童話賞】
草稿は完成させたので冬眠中。季節的には夏眠かもしれませんが。

【創元SF短編】
草稿は完成している。締め切りはまだまだ先なので、とりあえず放置。

【FACEBOOK】
友達募集中です!
https://www.facebook.com/profile.php?id=100007879718530

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第27期女流王位戦第2局(里見香奈女流四冠VS岩根忍女流三段) [将棋]


里見女流王位の先勝で迎えた第2局です。

【中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/joryu-oui/

いま奨励会三段リーグに2名の女性が挑戦しています。
ひとりは女流四冠を保持する里見香奈で、もうひとりは今期新参加の西山朋佳です。里見奨励会三段は4連勝、西山奨励会三段は5勝1敗で暫定首位という絶好のスタートを切りました。
里見女流四冠は体調不良のための休場が続き、前期から復帰したものの5勝13敗という苦しい結果となりました。
女流棋戦で圧倒的な成績を残す里見女流四冠ですら苦戦するのだから、西山奨励会三段も厳しいのかと思っていただけにうれしい誤算です。
三段リーグは半年間の長丁場ですので、4連勝したからといって昇級の有力候補に躍り出たわけではありません。
それでも、この4連勝は自信になったと思います。
女性初の四段昇格という夢に向って、こらからも頑張って欲しいと思います!

【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/joryu-oui/kifu/27/joryu-oui201605260101.html

ということで将棋です。
戦形は里見女流王位の居飛車に対して、後手岩根女流三段は中飛車を選択します。
先手は穴熊にせず、お互いに美濃囲いになります。
じっくりとした駒組が続きますが、煮詰まった段階で、気がつくとすでに里見女流王位が指しやすい局面になっていました。先手作戦勝ちです。
岩根女流三段は勝負と桂馬を跳ねていきますが、里見女流王位は2筋を相手にせず、後手陣の玉頭から戦いを起こしていきます。
有利になった里見女流王位は、自然な手を積み重ねていきます。模様のよさを実利へと変換していきます。
駒の損得からいえば、最終盤を除けばほとんどありませんが、駒の効率と両翼に伸びた垂れ歩の拠点が大きすぎました。
里見女流王位は緩むことなく、最後もきっちり読みきり、最短距離を進みます。
自玉は必死を掛けられますが、もちろん承知のことで、後手玉を詰ませました。
これで2連勝となり、防衛まであと1勝です。

第3局は6月8日(水)、福岡県飯塚市「旧伊藤伝右衛門邸」で行われます!

第74期名人戦第4局(羽生善治名人VS佐藤天彦八段) [将棋]

羽生名人の1勝2敗で迎えた第4局です。

【名人戦速報】
http://www.meijinsen.jp/

先手佐藤天八段の代名詞といえば角換わりです。
プロ棋界では同型角換わりが盛んに指されていますが、ponanzaは避けるそうです。その換わりにプロ間では少数派の4八金2九飛車を採用するそうです。
コンピューターはわずかでも不利と判断すると指しません。強豪ソフトはほぼ居飛車党です。
同型角換わりは先手が攻めきれないと見ているのかもしれません。
この4八金、2九飛車ですが、佐藤天八段が積極的に採用している形です。
個人的な印象ですが、攻めは細くなりますが、受けに強くあらかじめ後手の反撃から遠ざかっている意味があると思います。
受け棋風に向いている形かもしれません。
そういう意味で、佐藤天八段にフィットしたのかもしれません。

リードした佐藤天八段がこの局で勝利すれば、名人奪取に大きく近づきます。
この大きな一局で、得意の角換わりが披露されるでしょうか!

【棋譜】
http://urx.mobi/u7Rb

ということで、将棋です。
先手の後手の羽生名人が佐藤天八段の角換わりを受けるかどうかが注目されましたが、羽生名人は横歩取りに誘導し、佐藤天八段が受けました。
これで先後を入れ替えての横歩取り再戦となります。
横歩取りにも様々な形がありますが、本局ではお互いに角交換せず、玉を深く囲っての持久戦にあります。
佐藤天八段は序盤から時間をこまめに使って、慎重に駒組みを進めていきます。
焦点になったのは後手玉に迫る8五歩と、その歩を支える7七桂です。
この駒を負担に出来るかどうかが勝負の境目になりましたが、拠点をいかすべく佐藤天八段が決断の駒損の攻めを敢行します。
後手玉を寄せられるかどうかきわどい攻防が続きますが、佐藤天八段は細い橋を渡りきりました。
深い読みに自信の伺える将棋だったと思います。

これで佐藤天八段から見て3勝1敗となり、名人奪取にあと1勝となりました。
第5局は来週5月30日(月)から31日(火)にかけて、山形県天童市の「天童ホテル」で行われます!

【公募情報】第11回小学館ライトノベル大賞 [公募情報]

小学館のライトノベルレーベル『ガガガ文庫』が新人を募集しています。

【主催者HP】
http://gagagabunko.jp/grandprix/

募集内容は「ビジュアルが付くことを意識した、エンターテインメント小説であること」となっています。このように聞くと美少女、美少年をイメージします。
ゲスト審査員の広江礼威がHPにコメントを寄せています。

>「型にはまる」ことが昨今のラノベ界隈だと聞きます。それは人気の傾向を研究した結果であったり、また編集部の意向であったり様々です。ですが、人の心を引きつけるものは、案外そういう決まり事の外側にポンとあるものなんじゃないかと。

テクノ音楽のようにある程度型に収まりながら、なおかつどこかで型を飛び抜けた作品を求めているのかなという気がします。
制限枚数は42字×34行で、70~150枚。応募締切は平成28年9月30日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:長編小説
テーマ :ビジュアルが付くことを意識した、エンターテインメント小説
大  賞:200万円
制限枚数:42字×34行で、70~150枚
応募締切:平成28年9月30日
応募方法:インターネット、郵送
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【書評】中島要『かりんとう侍』 [書評・映画評(DVD含)]

短編時代小説の名手、中島要の連作短編です。


かりんとう侍

かりんとう侍

  • 作者: 中島 要
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2013/09/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



主人公はかりんとうばかり食べてうだつの上がらない侍です。
舞台は明治維新を目前に控えた花のお江戸です。
主人公は部屋住みの下っ端旗本ですが、それが瓦版書きと仲良くなり、なんだかんだと様々な問題を解決していきます。
後半になると人間ドラマが主となり、侍を捨て、自分の好きな道を歩き始めます。
中島要のすばらしさは、短編ひとつひとつがアイデアに満ちていて、しかもかっちりと形をもっていることです。この形があるからこそ、素晴らしい短編をぞくぞくと生産できるのだと確信しています。
そして、もうひとつは、あらゆる短編が後半できれいにまとまることです。
連作でありながら、ひとつの大きな物語になっています。
この短編集も素晴らしい完成度だと思います!

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【書評】岡本浩一『スランプ克服の法則』 [書評・映画評(DVD含)]

 『上達の法則』の続編みたいな感じです。


スランプ克服の法則 (PHP新書)

スランプ克服の法則 (PHP新書)

  • 作者: 岡本 浩一
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2004/02
  • メディア: 新書



内容は半分ぐらいが上達の法則と同じです。これは別に悪いことではなく、上達の法則を読んでいなくても内容を理解できるようにという配慮だと思います。
ある程度、上達の仕組みを理解してから、スランプの定義に入ります。
そしてスランプの解決方法と進みますが、ぼくがなるほどと思ったのが、基本の大切さを説く箇所です。
スランプの原因のになりうる要因のひとつとして、下位技能が不安定があります。
下位技能の不安定さが上位技能への悪影響を及ぼしているわけですが、そのことを著者は認知心理学の分野から解き明かしていきます。
基本が大事とはどの分野でも言われていますが、これだけ綺麗に説明した論はなかなかないと思います。

とても参考になる一冊だと思います。

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第1回電王戦第2局(山﨑隆之叡王VS ponanza) [将棋]

先後を入れ替えての第2局です。

【電王戦HP】
http://denou.jp/2016/

アルファ碁がイ・セドル九段を圧倒した対局は記憶に新しいところです。
最初はアルファ碁が人間の常識にない手を連発し、部分的には損を重ねて人間側圧勝の雰囲気でした。ところが局面が進むにつれて悪手が好手に変わり、いつの間にかにイ・セドル九段が追い込まれていきます。
あるプロ棋士がアルファ碁のことを「大局観のおばけ」と評価したのが印象に残っています。
ponanzaには人間が培ってきた定跡が登載されていません。初手から自分で思考するので、自由奔放な手が頻繁に出てきます。
第1局の山﨑九段ですが、どこから矢が飛んでくるか分からないponanzaの影に判断を狂わせてしまったように見えました。
ponanzaの強さはだれもが認めるところです。
第2局では思い切った山﨑八段らしい将棋が見られることを期待したいです!


【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/denou/kifu/1/denou201605210101.html

ということで、将棋です。
戦形は、ponanzaが急戦矢倉を採用し、いきなり力戦調となりました。
山崎叡王は厚みを重視ししますが、玉を固める手が回らず、また金銀が上ずったことで角打ちの隙も多くまとめにくい感じです。王様の配置場所がありません。
ponanzaは低い陣形のまま玉を囲いに入れます。
序盤はponanzaやや有利と、いきなり山崎叡王は苦しくなります。
山崎叡王の端攻めに、ponanzaが間違えて人間側が色めき立つシーンもありましたが、その直後に絶望的とも言われるマイナス1000点を突破。
最後に山崎叡王は意地の詰めろを掛けるものの、自玉を詰まされて頭を下げました。
序盤、中盤、終盤と隙の無いponanzaの完勝です。
山崎叡王お疲れ様でした。

将棋ソフトの中で、ponazaの強さは頭ひとつ抜けています。
第2期でもponanzaの登場が有力視されますが、山崎叡王は自分らしい将棋を指したと思いますが、プロ側も何らかの対策を編み出さなくてはならないような気がします。

第2回叡王戦が始まる前ですが、第2回電王戦がどうなるのか、注目です。