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【書評】宮部みゆき『火車』 [書評・映画評(DVD含)]

1993年山本周五郎賞受賞作です。


火車 (新潮文庫)

火車 (新潮文庫)

  • 作者: 宮部 みゆき
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1998/01/30
  • メディア: 文庫



主人公は怪我のため休職中の刑事です。
親戚の婚約者が失踪し、その捜索を依頼されて動き始めます。ところがこの婚約者が他人の戸籍を奪って生活していた可能性が濃厚になります。
主人公は関係者への聞き込みを繰り返しながら、真実へとひた走ります。

構成としては有吉佐和子の名作『悪女について』に似ています。
基本的に主人公はインタビュアーの立ち位置にいて、積極的に罠を仕掛けるわけでもなく、ひたすら言葉のみで婚約者の真の顔に迫ります。
ミステリーとして読むと物足りません。内容的に長すぎると感じます。
作品の読みどころは、逃げ続ける女性の心理描写だと思います。
犯人はときおり合理的でない行動をとりますが、そこがまた人間らしく、そうした描写を入れるところが宮部みゆき独特のストーリー展開なのかもしれません。
カバー装画が小説内容を的確に表現していて印象的です。
宮部みゆきを読むには欠かせない一冊だと思います。
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