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【書評】田丸昇『山田道美伝~盤上に散った将棋一筋の人生』 [書評・映画評(DVD含)]

36歳で夭折したあるA級棋士の伝記です。


熱血の棋士 山田道美伝

熱血の棋士 山田道美伝

  • 作者: 田丸 昇
  • 出版社/メーカー: マイナビ
  • 発売日: 2012/12/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



山田道美は昭和8年に名古屋で生まれました。その後、中学校時代から将棋を始め、17歳で棋士になります。スタートラインが中学生ですので、晩学の棋士といえます。
当時は大山康晴の絶頂期で、タイトル戦に登場したものの2回連続して苦杯を飲まされます。
当時の将棋界は中盤のひねり合いこそ将棋の華であり、序盤研究を蔑む傾向にありました。まして共同研究なんてもっても他でした。
しかし、山田道美は周囲の雑音などシャットアウトして、仲間と研究会を始めます。その代表作は現代でも通じる山田定跡です。
いまでは研究会は普通のことになっています。

山田道美はあの大山康晴から棋聖位を奪取し、半年後の防衛戦でも中原誠相手に防衛します。次期防衛戦では敗れたものの、棋士としての絶頂期を迎えていました。
そうしたときに、血小板減少性紫斑病という奇病にかかり、36歳で急死してしまいました。
病名がなかなか判明しなかったことや、病院のストで入院が遅れたなど、様々な不運が重なった結果でした。

著者の田丸昇は現役の棋士(執筆時)です。そのため、ときおり棋譜がでてきて、ある程度の以上の棋力がないとチンプンカンプンかもしれません
しかし、この本を手に取るひとはある程度将棋を知っているひとが多いと思われるので、それで良いのかもしれません。
山田道美は努力のひとです。
その努力の跡は、だれもが勇気づけられると思います。

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