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【書評】秋山瑞人『イリヤの空、UFOの夏』 [書評・映画評(DVD含)]

SF+ユーモア+ボーイミーツガール+ブラックなストーリーーです。


イリヤの空、UFOの夏 文庫 全4巻 完結セット (電撃文庫)

イリヤの空、UFOの夏 文庫 全4巻 完結セット (電撃文庫)

  • 作者: 秋山 瑞人
  • 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2003/08/15
  • メディア: 文庫



主人公は伊里野というブラックマンタのパイロットです。ブラックマンタは宇宙人に対抗できる唯一の兵器で、操縦できる兵士の最後の生き残りが伊里野です。
という情報は、物語の終盤まで秘密にされています。

前半はかなりムチャクチャなドタバタコメディーです。
舞台は基地の町、園原で、そこに謎の少女がやってきます。彼女が転校した中学校には園原電波新聞という奇妙なゲリラ部があり、奇人で有名な部長がUFOを追い続けます(それがブラックマンタなわけですが)。おまけに日本は戦争中みたいで、どこかの都市が爆撃されていたりします。
奇想天外な設定ですが、前半は純粋なコメディーです。
連作中編集みたいな構造でストーリーは続いてきますが、そこは腹を抱えて笑うとことです。
ストーリーの核心に入るのは後半です。
同じ著者の『猫の地球儀』はかなり綿密なプロットに基づいていると感じたのですが、こちらはキャラ推進型と思われます。
設定が不足していると思われる個所や、回収しきれていない伏線も見受けられます。
それでも、作者のユーモアあふれる独自の筆致で読者を引っ張ります。
面白い比喩を学びたいと思わせる作家だと思います。
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