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第61期王将戦 第4局(久保二冠VS佐藤康九段) [将棋]

佐藤九段3連勝で迎えた第4局です。
追い込まれた久保二冠としては、なんとしてもここで一矢を報いて、勝負を第5局以降へと持ち込みたいところです。

久保二冠といえば捌きのアーティストの別名がありますが、久保二冠の強さは、華麗なる捌きより受けの強さだと思っています。
受け将棋といえば、千駄ヶ谷の受け師との異名を持つ木村一基八段がいますが、木村八段は相手の攻めを真っ向から受けつぶしにかかりますが、久保二冠はひらりとかわすような受けを用います。
「2筋は破らせてあげますけど、5筋で得をしますよ」
という感じです。
ここ最近、久保二冠の華麗な受けが見られないのが残念なところですが、今回はどうでしょうか。

【第61期王将戦中継サイト】
http://mainichi.jp/enta/shougi/ohsho/

【第4局・棋譜】
http://mainichi.jp/enta/shougi/etc/kifu/120222.html


さて将棋です。
久保二冠はいつものように、石田流三間飛車に構えます。
佐藤九段は序盤であえて壁銀に組み、先手の攻めを誘います。
久保二冠も応じたもので、7七に桂馬を跳ねて、1日目の午前中から駒がぶつかるという異例の展開になります。
普通なら争点である7三を歩や銀で守りたくなるところを、佐藤九段は平然と駒組みを進めます。
久保二冠はやや肩透かしを食らったのか、一触即発の状態が続きながらも、なんとなくゆったりとした流れになります。

50手目前後の局面は控室では佐藤九段持ちの形勢です。
しかし、アマチュア的には逆に先手番の久保二冠が勝ちやすそうに見えます。
玉の堅さが違うのと、飛車交換になると後手陣はスカスカで打ち込み易く、かつ横から寄せやすい玉形だからです。

佐藤九段は54手目の歩成りから馬を作ることに成功しますが、空なりで、しかも手順に5七の垂れ歩を取られてしまいました。
ここで形勢が久保二冠に傾いたと思います。
佐藤九段は局面を複雑化して打開を図りますが、いかんせん、時間がありません。
じりじりと時間に追われ、逆転手を捜す間もなく、125手まで久保二冠に討ち取られました。

これで王将戦は久保二冠からみて1勝3敗となりました。
逆転防衛にはまだまだ厳しい道のりが続きますが、最後までいい勝負を見せて欲しいと思います。
第5局は、3/8、3/9の両日、静岡県で行われます!



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